「脳脊髄液減少症」で患者団体が要望署名提出(医療介護CBニュース)

 「脳脊髄液減少症」の患者団体であるNPO法人サン・クラブは1月28日、長妻昭厚生労働相あてに、同症の治療法である「ブラッドパッチ(硬膜外自家血注入)」の健康保険の適用などを求めた約10万人分の要望署名を提出した。また、鳩山由紀夫首相にあてても、約7万人分の別の要望署名を提出した。同日、厚労省内で記者会見した栂(とが)紀久代理事長は、「早期発見、早期治療につなげるためにも、この病気を理解してほしい」と訴えた。

 「脳脊髄液減少症」は、交通事故などによる頭部・全身への強い衝撃で脳脊髄液が漏出し、頭痛やめまいなどのさまざまな症状を引き起こす。栂理事長によると、患者は全国で約30万人に上るものの原因が特定されにくく、精神疾患と診断される場合も多いという。

 要望署名は、2007年9月から同団体などを通じて集められた。署名数は、鳩山首相あて7万4112筆、長妻厚労相あて10万2528筆の計17万6640筆。この日、栂理事長らが首相あての要望署名を田村謙治内閣府政務官に、厚労相あてを長浜博行厚労副大臣に提出した。
 首相あての要望事項は、▽自動車賠償責任保険一人120万円の値上げ▽同保険の後遺障害・休業補償の見直し▽損害保険会社の不払いに関する調査―など5項目。
 一方、厚労相あての要望事項では、▽「脳脊髄液減少症」の治療法である「ブラッドパッチ」の健康保険の適用▽患者の社会復帰までの支援▽医療機関への周知徹底-など5項目を求めている。
 会見で栂理事長は、患者の中には周囲の無理解から自殺した人もいるとして、「何とかこの病気が一日も早く認められてほしい。これ以上の自殺者は出てほしくない」と訴えた。


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